NPO-QAセンター 創立19周年セミナー(2023年3月3日開催)

【NPO-QAセンター 創立19周年セミナー】

今こそGMPの大切さ、医薬品品質確保重要性を:医薬品・食品品質保証支援センター(QAセンター)はこのほど、2023年3月3日創立19周年セミナーをZOOM/大阪産業創造館で開催した。今回は品質確保やGMPをテーマに、QAセンターや行政担当者らが講演。ジェネリック医薬品(後発薬)をはじめ製薬業界で製造・品質不正問題が続くなか、GMPの役割や人材育成の重要性などの再確認を図った。
冒頭、同センターの櫻井信豪代表理事(東京理科大学教授)が登壇され、「品質確保と今後の課題とNPO―QAセンターの役割」をテーマに講演した。櫻井代表理事は、目下の品質確保をめぐる課題解決に向けた業界内外の動きを紹介したうえで、今後、同センターで力点を置く取り組みとして、中小企業へのサポートより一層のGMP強化と技術支援などを訴えた。
続いての講師は京都府で薬務関連業務に携わっている田中良一主査は、最近問題となっている不正案件をGQP省令に基づく管理及びその課題を監査の適切な有り方を中心に熱く語って頂いた。
続いて「GQPによる監査の充実に向けて」との統一テーマで、富山大学 鳴瀬諒子先生からR4年度の厚労省行政推進調査事業費補助金の研究成果である「GMP監査マニュアル」の最新動向を、東京理科大学 寶田哲仁先生からは「監査の留意点(製造部門)」、そして東京理科大学 青木登先生からは「監査の留意点(試験検査部門)」を夫々現場での生々しい事例を交えながら講演を頂いた。
最後に登壇したPMDA品質管理部部長の江野英夫先生からは、演題「品質問題事案を受けた行政の対応について」として講演があり、近年の医薬品品質問題を受け、信頼回復に向けた対応やコミュニケーションの推進に関するPMDAの取組み、そして最後に産業界への期待を語った。
今回、製薬企業関係者らを中心に約400人が参加した。大阪府内での会場開催に加え、ウェブ上からでも視聴できるハイブリッド形式で行った。